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オタイは、スッキリとした味わいの夏のドリンクです。夏のバーベキューなど、夏場の楽しい集まりにピッタリです。
オタイのルーツは、トンガ、サモア、ハワイ、フィジーなどのポリネシアの国々にあります。
サモアでのレシピは、初期のヨーロッパの訪問者によって記録されていました。
ヴィと呼ばれるポリネシアの果物を削り、若いココナッツの果肉(柔らかくて甘味があります。)、ココナッツ・ウォーターとココナッツ・ミルクを使用しました。材料を全て混ぜ、空のココナッツで蓋をして、冷たい川の流れや滝の裏側に置いてよく冷やしてから飲んでいました。
オタイは、冷やして頂くのがベストです。現在では、氷をたっぷり加えて頂きます。
現代のオタイは、トンガ発祥のドリンクであると考えられています。
トンガの人々が、私たちが現在知っているようなオタイに発展させたからです。
面白いのは、現在のレシピには、ココナッツ関連の材料以外はポリネシアに逆輸入されているものが多くあることです。

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自分だけのオリジナル・オタイを作るには、注意すべき点がいくつかあります。
①このドリンクは、フルーツが主役であり、その他の材料はあくまでもフルーツの引き立て役です。
②フルーツは、すり下ろしてください。混ぜないようにしてください。「オタイの最初の半分はグラスで飲み、残りの半分はスプーンで食べる」ことができたら、成功と言えます。
③オタイは、メインの食事を食べ終わる直前か、食べ終わった後に登場することが多いです。それが、自然とオタイを飲みたくなる頃合いなのです。
オタイには、実に様々なバリエーションのレシピがありますので、今回は基本となるレシピをご紹介させて頂きます。
お勧めのバリエーションもお教えします!
この基本のレシピに、お好みで微調整を加えていけば、自分だけのオリジナル・オタイ・レシピに出会えることでしょう。
ウォーターメロン・オタイ
大きめのスイカ 1/2 個
潰したパイナップル 1缶 (”Crushed Pinapple”と表記されたパイナップル缶がオススメ)
冷水 720ml
ココナッツミルク 1缶
砂糖(必要に応じて)
砕いた氷
手順
- スイカの中身をフォークで取り出し、すり下ろすか、大きめに切ります。フルーツをすり下ろす時は、荒い目の方を使いましょう。外皮をすり下ろさないよう気をつけましょう。(種なしスイカを使用することをお勧めします。もしくは、ボウルに入れる前に、黒いスイカの種を取り除きましょう。)
- 残りの材料を加えます。パイナップルの汁は捨てず、汁ごと加えましょう。
- 砂糖は、味を見てお好みで少しずつ加えます。砂糖なしで仕上げてもOKです。
- 冷やします。
- 最低でも、オタイの全量の1/3に当たる量の砕いた氷を加えます。
- 氷を加えたら、すぐに召し上がってください。グラスにスプーンを添えることをお忘れなく!
大きめのパンチボウルを満たす量になります。
スイカの量によって、味を見ながら材料を若干増やしたり減らしたりして調節してください。
このレシピは、かなり大まかな分量になっていますので、あまりこだわりすぎず、単純に混ぜて楽しんで作ってみてください。
バリエーション:
削ったココナッツ(新鮮なものもしくは冷凍)を加えるレシピも多く見かけます。上記のレシピに、6oz(およそ170g)のパッケージを一袋使うとちょうど良いでしょう。削ったココナッツを飾りに使用するのも手です。
ほんのりとした柑橘類の香りを数滴加えましょう。通常はライムを使用します。
スイカの代用品:
リンゴ
マンゴー
リンゴとマンゴーは、スイカと並んで急速にオタイの定番の主力フルーツとなりつつありますが、お好みの爽やかなフルーツを使って挑戦してみてください。
パイナップルの代用品のアイデア:
新鮮なフルーツでも缶でも、どちらでも構いません。お好みのフルーツを使用してください。
ローカルの間では、ミックスフルーツ缶、新鮮なパッションフルーツやマンゴーが人気です。
水の代用品:
パイナップルジュース
ココナッツ・ウォーター
本来ドリンクですので、十分な量の水にプラスして、パイナップルジュースとココナッツ・ウォーターを半々の量を加えるのも良いでしょう。
「ザックリで大丈夫!」ということを忘れないでくださいね。「オタイの最初の半分はグラスで飲み、残りの半分はスプーンで食べる」というのが目安になります。