
ポリネシア・カルチャー・センターは、昔ながらのポリネシア・レシピシリーズ「ポリネシアを食べる!」を更新しました。(過去のレシピをご覧いただくにはこちらをクリック)
リムは、伝説にもある通り、島の村々で栄養のある食べ物がいつも手に入るわけではなかった時代に、ハワイの女性たちによって開発されました。私たちの愛するケケラ(ケラ)・ミラーが提供してくださったレシピを公開します。

アンティ・ケラ・ミラーのような、ローカルのアイコン的存在を十分に言い表すのは容易ではありません。ライエで生まれ育ったケラは、専門分野であるフラのアートにとどまらず、自身の使命であるアイナ(ハワイ暮らしの真髄というべきもの)のアートも含め、ハワイの美しく人を鼓舞する文化を全て体現している方です。アイナは、「養いを与えるもの」を意味します。ケラは、教育を通じて、オハナ(家族)に養いを与えています。表現を通じて文化という養いを与えています。会う人全てにアロハを示すことで信仰と遺産という養いを与えているのです。
リムの解説
スーパーフードとして知られるリムは、伝統的にはポケやグリーンサラダの調味料やシチューの彩り、もしくはそのまま副菜として使われてきました。この栄養たっぷりの植物は、複合炭水化物を提供し、体の免疫を構築する能力があると特定されたフコイダン(硫酸化多糖)を含んでいます。
リムには多くの種類があります。(ハワイ大学が作成した人気の食用海藻の系統リストをご覧いただくにはこちらをクリック)よく見かけるものの一つに、オゴがあります。オゴは、繊細な枝に似ており、通常赤茶色か緑色をしています。海で収穫されることもありますが、淡水で養殖されていますので、店でオゴを購入した場合、とてもマイルドな風味に仕上がっている可能性が高いです。海藻を食べる環境で育った経験のない方は、オゴから取り入れてみてはいかがでしょうか。海鮮好きの方は、カラにトライしてみてください。(クリスマスツリーのミニチュア版のような形をしています。)塩辛い味付けが、多くのローカルの方々に好まれています。
リムの材料
- 洗って自然乾燥させた新鮮な海藻 225g
- イナモナ 適量(お店で購入するか、下記のレシピに従って作ってください。)
リムの作り方
できる限り新鮮な海藻を手に入れることはもちろんですが、味の秘密は、海藻とナッツどちらも細かく刻むことです。サイズが均等になるように細かく刻むことは忍耐を要する作業ですが、非常に満足のいく成果を目の当たりにすることでしょう。
ステップ1:清潔でよく研いだ包丁を使い、大きめのまな板で海藻を細かくなるまで刻みます。規則正しい動作で、時間をかけて刻んでいきましょう。

ステップ2:イナモナをひとつまみ取り、海藻に振りかけます。これを繰り返します。頻繁に味見をしてください。塩味が濃くなりすぎないよう気を付けましょう。フォークで丁寧に満遍なく混ぜます。上の写真をご覧いただくと、海藻とナッツどちらも細かく刻んであることがわかります。
イナモナ(ローストして味付けしたククイナッツのトッピング)の作り方

新鮮なククイナッツを実ごと購入します。殻を割り中身(仁)を取り出します。仁を丸ごと160℃で狐色になるまでローストします(およそ90分)。ひとつ仁を割って確認してみましょう。中が焦茶色になっていれば準備OKです。完全に冷ましてから、ナッツの部分を繰り抜きます。 ナッツを細かく刻み、塩で味を整えます。ドライ・チリ・ペッパーを加えます。(手作りのものでも購入したものでも良い。)ククイナッツは油分が豊富に含まれていますので、ローストすることによって、独特のフレーバーが加わります。少なくとも2年は保つでしょう。
ヘエイア・フィッシュポンドで中学1年生のコ・クル・カイ・クラスが作成した楽しいローカルなビデオをこちら(英語)からご覧ください。新鮮なイナモナの作り方を解説している上に、質の良いナッツを収穫し、活用するコツを紹介しています。

ポリネシア・カルチャー・センターは、アメリカ合衆国ハワイ州美しいオアフ島に位置し、敷地約5万坪分の冒険を楽しめる場所です。ポリネシアの島々の文化を保存し守る目的のために捧げられた当センターでは、参加型アクティビティ、ライブ・エンターテイメント付き屋外ルアウ、受賞歴のあるイブニング・ショー「HA:ブレス・オブ・ライフ」を誇りを持ってお届けしています。イブニング・ショーでは、100名以上のキャストが集結し、ハラハラドキドキの熱いファイヤーナイフダンスや火の上を歩くショー、特殊効果や活火山など、楽しめる要素が盛り沢山です!詳細はこちらから。