
パウンダーズ・レストランに変化の時が訪れました。このニュースを皆さんと共有したいと思います。フキラウ・マーケットプレイスは、新しい総料理長にT・ナレアイ、総支配人にディディ・アロが就任することを発表しました。お二人からじっくりとお話を聞く機会があり、それぞれのユニークな考えや、2020年に向けてのパウンダーズにかけるビジョンをお聞きしました。
総料理長・ナレアイと総支配人ディディ・アロの紹介

タフィリサウノア・ナレアイは、大きな発表を携えて新しい年を迎えました。パウンダーズ・レストランの総料理長に就任することになったのです!ナレアイは、人気の高いフキラウ・マーケットプレイスの食事処で、外食産業で培ってきた20年以上の経験を活かすべく、とても張り切っています。シェフ・ナレアイの鋭い味覚は、素晴らしい南国の風味、純粋なポリネシアの伝統、様々な文化が混じり合うハワイの環境を通して培われてきました。ポリネシア・カルチャー・センターで初めて仕事に就いた時、ナレアイはカフク・ハイスクールの生徒でした。皿洗いの仕事からスタートしました。それ以来、勤勉かつ注意深く働き続け、昇進を重ねてきました。食品事業の中の様々な部門で養った経験は、レストラン一軒を生かす術も殺す術も深く理解する助けとなりました。ナレアイと妻であるカオノウルは、ライエに居住しており、2人の息子と1人の娘がいます。

ディディ・アロは、大学に通うためにライエ(ポリネシア・カルチャー・センターが所在する町の名前)に来るまで、カリフォルニアで生まれ育ちました。ディディと夫は、5人の子どもたちの両親であり、15人の孫に恵まれています。ハウウラに居住しています。ディディは、キャリアを通じてアメリカ本土、環太平洋を巡り、上院議員、下院議員、知事、アメリカ合衆国大統領が関わる様々な社会的・政治的イベントを組織してきました。
パウンダーズで総支配人に昇進するという知らせを受け、ディディは、この機会をどれほど喜んでいるか語りました。「ポリネシア・カルチャー・センターのビジョンを築くのに貢献した先祖がたくさんいます。私にとってこの役職は、先祖の伝統、伝説、遺産を受け継いでいくということです。」
「それが、総支配人という職に足を踏み入れる理由です。ビジネスを軌道に乗せ続けるために、学ぶことはたくさんありますが、全て喜んで学ぶつもりです。先祖に対する責任があるからです。」
経験とビジョンを共有する
「非常に能力の高いリーダーたちが舵を取ることになったことに対して、とても祝福されていると感じています。」と、ポリネシア・カルチャー・センターのフード・サービス部門のディレクターであるグレッグ・メイプルズは語りました。「パウンダーズ・レストランは、観光客と地元の人々の両方にとって、ノースショアで人気の食事スポットのひとつに成長しています。さらに新鮮でローカルな味をメニューに加えるというシェフとディディのビジョンの成果を見るのがとても楽しみです。」
どんな変化が起きる可能性があるのか尋ねたところ、ディディとシェフは、2人とも口を揃えて、「フレッシュでオーガニックな食材を、農場から食卓へ」という趣旨のファーム・トゥ・テーブル(Farm-to-Table)運動に力を入れることと、ポリネシアの要素を盛り込んだメニューにさらに焦点を当てることについて話しました。「お馴染みのメニューを変えようとしているわけではありません。」と、ディディは説明しました。「社長と共に働くことで、お客様のお気に召すような素晴らしい組み合わせに出会えると信じています。ポリネシアで、アロハを示す最も良い方法は、食べ物でもてなすことです。食べ物は、あっと驚くような経験を与えると同時に、何度も何度も戻って来たくなるような温かい気持ちをお客様に与えます。」
シェフは付け加えました。「私も、ディディと共に働くことをとても嬉しく思っています。アロハ・スピリットやライエならではの愛を実践する場所を見据えることを楽しみにしています。ライエならではの愛は、世界の他のどの場所にもないものです。」

学生のワーカーをサポートする
パウンダーズ・レストランが他のレストランと一線を画す要素の一つは、ブリガム・ヤング大学ハワイ校(BYU-Hawaii) の学生のスタッフと共に働き、アドバイザーとなる機会があることです。
シェフは、すでに学生と働いてきた経験が豊かにあります。「BYU-Hawaiiで学生を指導する立場で働いた際のアプローチは、学生たちがリーダーになれるよう助けることにあります。その一点に集中していました。学生たちがリーダーになるために行う必要があることを教えるのです。世代によって異なりますが、相手を引き上げる方法を理解する必要があります。相手が最終結果を理解しているかどうかを把握しつつ、思いやり深くある必要があります。最大限の能力を発揮して行うことができるように、相手を理解するのです。」
ディディも、2017年3月にパウンダーズに来て以来、学生スタッフに助言を与える機会がありました。「学生たちは素晴らしいです。自分でも、世界中からやって来た若者たちをこれほど愛せるほど、自分のハートが大きいとは思ってもいませんでした。異なる文化からこの地にやって来た学生たちのことをもっとよく知るようになりました。家族のような存在になりました。」



新しい味を追求しつつ人気メニューを守る
メニューの中核として、観光客とローカルの両方に人気の定番メニューにこだわり続けることを強調しました。「これからも、パウンダーズ定番のカルビ・ショート・リブやタロ・チップスのマーリン・ディップ添え、シュリンプ・タコス、ロコモコ、タタキ・サラダや美味しいピザ各種を注文できます。」と、シェフは請け合いました。「しかし、ポリネシアの素晴らしい味覚にも再び重点を置きたいのです。」これは、島で生産された鮮度の良い肉や魚から始まります。 ディディとシェフは、このアプローチに対して堅い信念を抱いています。この取り組みを説明するために、ビジョンステートメントを掲げました。
世界は、かつてないほど地元で採れた新鮮な農産物、環境に配慮した漁業の実践、地球に優しく化学物質を使用しない食品の生産を必要としています。この「新しいアプローチ」は、環境に配慮した食品の供給として知られていますが、ハワイにとって、これは何も新しいことではありません。この考え方は、ハワイの地と同じくらい古いものです。私たちは、これを「アフプアア」と呼びます。すなわち、私たちの食料の源と私たちの体は、養い育てられ、尊敬され、大切にされるべきものであると認識するシステムです。パウンダーズ・レストランは、牧草地で育てられた肉、地元の海で採れた美しい魚、島の温暖な太陽の元で育てられた地元の産物を使用することと、自然の原料をアロハ・スピリットと共に提供することで、この伝統を讃えています。
ディディは、美しい言葉でまとめました。「お客様に、パウンダーズに一歩足を踏み入れた瞬間から、アロハの温かい歓迎を感じて頂きたいと思っています。一口目から、デザートを召し上がるまで、私たちは愛を分かち合うためにこのレストランにいるのです。」