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2019年に活躍したポリネシア出身のフットボール選手たちの栄誉を称える

2019年に活躍したポリネシア出身のフットボール選手たちがその栄誉を称えられました。

2019年度の殿堂入り選手たちを祝う

 2020年1月14日、2019年度のポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイム(PFHOF)に殿堂入りした選手の輝かしい功績を称える式典において、地元のポリネシアン・ダンサーによるエンターテイメントが披露されました。

 ポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイムの殿堂入りを祝う週末は、金曜日の夜のワイキキにおいて、お祝いのディナー・セレモニーで幕を開けました。次の日、ポリネシア・カルチャー・センターで行われた殿堂入り式典で、選手たちが栄誉殿堂に加えられました。この式典で、選手たち1人1人にスポットが当てられ、それぞれが思いを述べる時間がありました。100名以上の名前がノミネートされましたが、2019年度の殿堂入りの栄誉を与えられた選手は4名でした。殿堂入りした選手の名前は以下の通りです;デビッド・ディクソン(マオリの家系)、フランク・マヌマレウガ(サモアの家系)、ハロティ・ガタ(トンガの家系)、ドミニク・ライオラ(ハワイの家系)。この4名の屈強な男たちと並んで、ロニー・スタンリーが2019年度のポリネシアン・プロ最優秀選手に、ペニ・スーウェルとトゥア・タゴバイロアの両者が共にポリネシアン・カレッジ(大学)最優秀選手に選ばれました。 

 冒頭の紹介と記者会見を終え、美しいゲートウェイ・レストランにおいて、ランチ会食が開催されました。その後、参加者たちは、殿堂入りした選手たちのプレゼンテーションを観るために、ハワイアン・ジャーニー・シアターに集まりました。そこで、選手たち1人1人が、PFHOFの指輪を贈呈され、それぞれの思いや感謝を述べました。

デビッド・ディクソン−さらに良いものを得るために努力する

2019年度ポリネシアン・フットボール・オブ・フェイムの殿堂入り式典において、感謝を述べるデビッド・ディクソン。

 マオリの家系としては2番目のプロ・フットボール選手・デビッド・ディクソンが、始めに話しました。ディクソンは、真っ先に、故ジョージ・オスキャンロンに対する感謝を述べました。ディクソンによると、「(オスキャンロンは、)道端にいる私を見つけ、もし私が努力するなら、いつか良いことが起こると、チャンスを与えてくれました。」それから、ディクソンは、大学に入って以来、1つ1つの階段を上るのを今日までサポートしてきた妻の粘り強さについて話しました。ディクソンは、「さらに良いものを得るために努力し続ける」助けとなったのが妻の存在だったことを明かしました。さらに、プロとしてフットボールをプレーするに至った経験を分かち合いました。プロに入ると、全て知っていることが前提という環境でしたが、自分の思うようにプレーできていませんでした。しかし、何度も何度も繰り返し進歩するチャンスを与えられ、その過程で学び、改善していきました。

フランク・マヌマレウガ−過去への感謝

ポリネシアン・フットボール・オブ・フェイムより殿堂入りを記念した指輪を受け取るフランク・マヌマレウガ。

 フランク・”モウィン・サモアン”マヌマレウガは、彼と兄弟全員を引き連れてサモアからハワイへ移住し、最終的にはカルフォルニアへ移った両親について話しました。「私の両親は、私に起きた良い出来事に深い関係があります。成長する中で、時々、両親は自分に起きた最悪なことだと思っていましたが。」マヌマルエガは、両親を尊敬し、従うように育てられました。続けてマヌマルエガは語りました。「みんなで共に取り組まなければいけない。チームとして。しかも、迅速に。コーチにしなさいと言われたことを、ベストを尽くして行うのです。サモアの子どもたちは、そのように育てられました。実家から離れて生活している間は、コーチを自分の親と思うようにしてください。」
 自分とは何か定義づけるものは、自分の文化であるとの思いを分かち合いました。「自分のためにプレーします。家族のためにもプレーします。そして、自分の民族のためにもプレーしているんです。」マヌマレウガは、妻にどれほど感謝しているかを述べるにあたり、妻を壇上に招きました。妻のおかげで、マヌマレウガは、人生の中で正しい選択をすることができました。マヌマレウガは、11人の子どもたちの父親でもあります。人生で受けた祝福を認識しており、何らかの形で恩返しをする責任があると感じています。「父親として、また妻の夫として、妻と子どもたちに対して果たすべき責任は果たさなければなりません。」

ハロティ・ガタ−年月を重ねて学んだ教訓

殿堂入り式典の祭典中、ポリネシア・カルチャー・センターのポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイム内において、自身のディスプレイの隣に立つハロティ・ガタと家族。

 ハロティ・ガタは、神に対する信仰こそが、弛まず突き進んで行く原動力になったことを明かしました。トンガ出身のガタの両親は、家族を養うためにロサンゼルスへ移住しましたが、間もなくユタへ引っ越しました。そこで、ガタの父は、ガタの母が家にいて家族を育てられるように、3つの仕事を掛け持ちして働きました。ガタは、父から勤勉に働くことと自己鍛錬について学びました。ガタの母は、周りの人々を愛することを教えました。何よりも大切なことは、両親から奉仕をすることを学びました。ガタは、ポリネシアの文化に囲まれて育ったので、ポリネシアの文化に強い繋がりを感じていました。それから、長年にわたってガタの人生に影響を与えた多くのコーチたちに敬意を表しました。ガタは、妻と子どもたちにも感謝の気持ちを表しました。それから、次世代のアスリートたちに向けて語りました。「間違ってもいいんです。これからも間違いを犯すでしょう。できるだけ早く間違いを修正すればするほど、さらに進歩していきます。自信をつけ、さらにその自信を努力に見合うものにしてください。その時、成功へのレシピを手に入れたも同然です。あなたを止めるものは何もないでしょう。」

ドミニク・ライオラ−絶え間なく攻め続ける不屈の精神

ポリネシア・カルチャー・センターで行われた2019年度ポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイム殿堂入り式典で、自分の思いを述べるドミニク・ライオラ。

 最後のスピーカーであるドミニク・ライオラは、長年に渡って、最高のサポーターは妻であったことを明かしました。試練の時が訪れる度、妻はライオラの強さの源でした。また、ライオラは、自身の人生に影響を与えた指導者たちを称えました。多くの偉人たちによって舗装された道を歩んできたことによって、今自分がここに立つことができているという思いを吐露しました。ライオラの育った家では、「良いことは十分に良いことではない。いつもより良い方法がどこかにある。」という精神がありました。今日でも、ライオラはその哲学に従って行動しています。演説の締めくくりとして、心に浮かんできた言葉は文化とコミュニティであることを打ち明けました。「1人の人間が育つには、文字通り村全体の助けが必要です。どのように育てられたかが、私たちを形作るのです。」それから、力強く「ポリネシアの人々は戦士です。私たちには、絶え間なく攻め続ける不屈の精神があります。」と述べました。

栄誉と強さ

ペニ・スーウェル(左)とトゥア・タゴバイロア(右)は、ポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイムのカレッジ(大学)最優秀選手の栄冠を同時受賞しました。

 往々にして、ポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイムが称えるのは、殿堂入りした選手たちだけにとどまりません。殿堂入りした選手たちの功績を祝うと同時に、選手たちがここまで上り詰めることを可能にした指針を知るにつれ、そのことに気づかされます。文化、家族、自分のルーツに対する深い理解と感謝は、選手たちを知る人々の心と精神に、決して消えることのない影響を残しました。選手たちの功績を称えると同時に、選手たちの家族、地域社会、文化をも称えているのです。PFHPFは、過去を称え、そこから学ぶ強さを引き出します。文化こそが、民族や選手たちそのものを形づけたのです。私たちの存在は、文化と切り離すことができないものです。

特注の指輪が、ポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りした選手全員に贈呈されました。

成り立ち

 ポリネシアン・フットボール・ホール・オブ・フェイム(PFHOF)は、ポリネシアの家系の選手たちを、年に1度の殿堂入り式典を通して祝い、その功績を称えるプログラムです。2013年に設立されて以来、33名のプロフットボール選手、コーチや貢献者が殿堂入りしました。設立者である元ナショナル・フットボール・リーグの選手であったジェシー・サポルマア・タヌバサが目指したのは、フットボールの世界で特別な貢献をしたポリネシアの家系出身の人々に敬意を表することでした。しかし、PFHOFの殿堂入り式典に出席された方は、フットボールだけを評価しているわけではないことがはっきりとお分かり頂けることでしょう。

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