ポリネシアカルチャー

ポリネシアの象徴主義

 ポリネシアの人々は、アイデア、感情、心境、言葉のフレーズ、動き、思い出、愛する人などを表すために象徴を用います。象徴は、言葉や名前に込められる場合もあれば、彫刻、レイ、デザイン、ダンスを通して具現化される場合もあります。 

 ハワイの人々は、このような表現方法の多くには「カオナ(隠された参照や皮肉などのより深い意味が込められた表現)」がある、と言います。カオナには、美しくロマンチックなものがある一方、皮肉や軽蔑的な意味が込められていることもあります。アイランド・ソングの表面的な意味だけを理解する人は、カオナを理解する人が隠喩的な言葉から全く違う意味に捉えていることには気づかず、その歌を高く評価するかもしれません。カオナには、ごく限られた個人や家族にしか通じないものもあれば、歴史に埋もれてしまったものもあります。中には、広く知れわたっているものもあります。


建築物:基礎の高さに意味がある 

 ポリネシア・カルチャー・センター (PCC) にある村々の中には、訪問者の目から見てもわかる際立った物理的な象徴があります。  

 家の基礎が高ければ高いほど、その家に住んでいる人物の地位が高いことを示しています。その他の伝統的な家には通常、最低限の基礎が据えられているか、地面と同じ高さしかありません。


■ サモア村の部族長の家マオタ・アリイは、部族長の地位に見合うよう、村中の他のどの建築物よりも高い基礎の上に建てられています。

マオタ・アリイ(部族長の家)は、サモア村中で最も高い基礎が据えられています。

トンガ村のサロテ女王の夏の離宮の縮小版レプリカ ファレ・ファカトゥイ(サロテ女王の夏の離宮)が、村中の他のどの建物よりも高くなるように基礎が築かれています。

■ ハワイ村のハレ・アリイ(部族長の家)の基礎を見てみると、他の建物と比較しても特に高くはありませんしかし、建物そのものが村の最も高い地点に建てられています。(部族長の家の後ろに屋根の部分だけ見えている建物はハラウ・ワアと言います。ブリガム・ヤング大学ハワイ校とPCC共同のセーリングカヌー・イオセパを収容するために高く造られました。)

ハレ・アリイ(部族長の家)は、ハワイ村内の最も高い地点に建てられています。

■ 最後に、フィジー村の部族長の家は、他の建築物と比べると明らかな違いがあります。とりわけ高さがあるというわけではありません。その栄誉は、センター全体でも最も高い基礎を保持するブレ・カロウ(霊の家)に捧げられています。

PCCのフィジー村内にあるブレ・カロウ(霊の家)の基礎は、センター内で1番の高さを誇ります。

「愛」や「生命」という言葉が挨拶に使われる

 ポリネシアの挨拶の言葉は、英語の「hi」や「hello」といったカジュアルな挨拶と比較すると、より深い感情を表現するという良い例です。「アロハ」という言葉が、「こんにちは」や「さようなら」という意味にもなることは世界に知られていますが、文字通りの意味は「愛」です。 

 サモア語の挨拶もハワイ語のそれに似ています。「 」という単語「alofa」という単語を合わせた複合語「tālofa(タロファ)」(文字通りの意味は、『あなたと私は(互いを)愛している』)を使います。時々、ハワイ語を話すハワイ人が、サモア語の挨拶と同じ意味である「アロハ・カウア」と挨拶を交わし合うこともあります。その他のポリネシアの人々は、広い意味では、互いに挨拶をするとき、相手の「生命」や「健康」を願っているのです。マオリの人々は、「生きろ!」(キアオラ)と互いに挨拶します。[文字通り、命令形のkia + 「生命」という意味のora] 

 タヒチの人々もほとんど同じ意味の挨拶の言葉「イアオラナ」を使います。

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