アロハ!
ポリネシアカルチャーセンターでは、開園中は2時20分からサモア村横の大きなラグーンで、カヌーショーが行われます。カヌーショー自体はセンターがオープンした当時からやっていました。今までのカヌーショーはそれぞれの村々が一つずつラグーンに出てきて踊る、という感じでした。

何年頃かは不明ですが、当時の様子がよく分ります。

以前はこんな感じに、それぞれの村のカヌーが1個ずつラグーンに登場する形でした。それぞれの島の特徴がよく分かります。アオテアロア(ニュージーランド)のハカや、ハワイのフラ、タヒチアンダンスなどなど、盛り沢山でした。
さて、2018年に新しくなったカヌーショー「HUKI」はストーリーがあり、素敵な音楽や衣装もあったりと、目白押しです。ポリネシアの神話から始まり、ポリネシアの歴史、そしてポリネシア・カルチャー・センターがどうやって始まったかなどがこのショーで分かります。ポリネシアの神話、と聞いて知っている方もいると思いますが、半神マウイはディズニーの映画で有名になりました。

その半神マウイがショーの最初に出てきます(ディズニーさんのマウイは出てきません)。マウイの神話はポリネシアの中では有名です。
マウイが登場する前に、最初にEarth Mother が登場します。誰かというとマウイのおばあちゃんにあたる方です。マウイの魔法のフックは、彼女の骨から出来ています。マウイは大地を引っ張ってバラバラにし、それがポリネシアの島々となりました。ショー全体の中で伝えたいメッセージは、ポリネシアの島々は海で隔てられているのではなく、海が全てを一つにした、ということです。映画アクアマンのジェイソン・モモアもハワイの映画プレミアのときに同じ事言ってました!

神話のシーンのあとは、ポリネシアの歴史を紹介します。
元々ハワイ自体はタヒチからの移民と言われています。それを表すように、ショーの中ではタヒチ人がハワイ人に「パフ」と呼ばれるドラムを渡しているのをみることができます。ハワイもポリネシアの一部です。

ドラムが隠れてますが、左の女性の裏にあります。
島と島の交流はもちろんありますが、どうしても人々の軋轢は避けられません。ポリネシアの島々同士での戦争ももちろん歴史上存在します。ショーの中では、フィジーとマオリの戦争のシーンがあります。戦争や交易を経験していき、中には島同士で結婚もあり、ショーの中ではサモアとトンガの結婚を見ることができます。

こうしたことから「海が全てを一つにした」と言えます。
海を越えた交流は、自然と島以外からの文化も伝わってきます。他の大陸からの訪問者もやってきて、彼らが持ってきた缶やビンや身近な物などを使った新しい音楽が生まれました。
また、マオリやサモア、ハワイのダンスを見ると、どうやって大陸からの音楽を取り入れたのかが分かります。

ポリネシア・カルチャー・センターと聞くと、伝統的な文化だけを紹介しているというイメージがあると思いますが、こういった文化の変遷も伝えているというのも面白い点です。生きた博物館とも呼ばれていますが、まさにそうです。


ショー後半の、PCCがどうやって始まったか、などの紹介はまた後程。
PCCのHUKIのプロモーション動画はこちらです!