ポリネシアを食べる!

ココナッツの割り方・果肉のとり方

アロハ!ハワイのオアフ島にあるポリネシア・カルチャー・センター(PCC)のブログへようこそ!PCCでは6つのポリネシアの村の体験や、ルアウディナー、ナイトショーなどがあり、お昼から夜まで遊び尽くせるハワイのカルチャーテーマパークです。

たくさんの方々からサモア村で行われるショーが楽しかった、というお言葉をいただきます。ショーの中では、ココナッツの皮をむくのは非常に簡単そうです。最近では日本でもスーパーで割と簡単にココナッツが手に入る時代になりました。しかし!不親切も良いところで、割り方についての説明など書いてないことがほとんどです。実際に自分でココナッツの実から中のココナッツの身をとりだそうとするとき、「簡単にココナッツの皮を割る方法はないだろうか?」と思うはずです。ちなみに、あくまでサモア流のむき方なのでご了承ください。

のこぎりやハンマー、ドライバーなどの道具を使う必要はありません。ムキムキのサモア人のおじさんのようになる必要もありません。

首につけてるのは唐辛子ではありません

まず、最初にココナッツの殻の顔の場所を知っておく必要があります。

ココナッツさんの顔が見えるかな
なんかこういうキャラどこかで見たような気が。

殻のついてるココナッツからはじめましょう。殻の外側をみると端から端まである三つの線に気づくはずです。その溝はココナッツを3つに分けており、一番下にある丸い溝へとつながっています。顔のようにみえる三つの点の部分が必要です。その顔の部分をみると、目に例えられる2つの点の間を通るラインがあるはずです。ココナッツによっては口の部分だけ他のくぼみとは明らかに違う感じに見えるものもあります。目と目の線をココナッツの中央あたりでぶち割ります。↓こんな感じ。

PCCのサモア村では、結構簡単にスパッとココナッツを割っていますが、正直な所練習が必要だと思います。どのぐらいの力加減かが分かっていないとなかなか一発では難しいでしょう。ちょっと穴が開いて、ジュースが漏れ出してきたら、ボウルなどに入れてしまった方が賢明です。

PCCのサモア村では、大きい石を使っておりますが、実際には硬いものであれば、なんでも殻を割ることができます。たとえば、重いナイフの裏の部分でも、十分に割ることができます。片手でココナッツの目につながる溝の部分を上にしてもち、もう片方の手で、顔とおしりにあたる殻の真ん中の部分を垂直に打ちます。
強烈な一撃が殻の端から端をきれいに割ってくれます。それでも、割れないようであれば、もう数回、叩いてください。ただし、最初よりもっと優しく打つようにしましょう。他の溝の部分を叩いても大丈夫です。この時点では、垂直に打撃を加えて殻を割った後、2つに割れた殻をひねってひきはがしてください。

もしココナッツの殻を叩く道具がなければ、外なら近くにある岩に目と目の間になるラインをぶつけて割ることもできます。コンクリートでもいいですし、レンガのブロックをつかうこともできます。垂直に打撃を加えることができれば何でも大丈夫です。殻は正しく打てば、きれいに割れるはずです。説明はもういいから早く動画を見せろ!と思われている方はこちら(字幕がでない場合はCCをクリックしてください。):

KAPさんみたいにココナッツを開けれるようになりましょう!

どうでしたか??参考になったでしょう!ww 歯でココナッツの外側をむしる必要はありません。

ニウ vs ポポ
次に、まだ十分に熟れてない緑色のココナッツ(サモアの言葉でニウ)と、熟れた状態である茶色のココナッツ(サモアでポポとよび、店頭におかれているのはこの状態)の見分け方について話しましょう。個人的に「ニウ」と「ポポ」という名前が可愛い、、、

ニウ
ニウの殻はポポより柔らかく、ナイフなどで殻を割ることができます。ニウの果肉の厚さは6センチぐらいです。甘くて、柔らかく、殻を割ってからそのまま食べてもとてもおいしいです。スプーンをつかってすくってもいいですし、スプーンがなくても、島の人々は親指の爪を使って果肉をとり、おいしくたべています。南国の国に行かない限りニウを食べることは難しいかなと思います。

ポポ
ポポの果実の厚さは1.25cm程で殻から果肉を引きはがすのはニウより難しくなっています。ときどき、歯を使って果肉をとろうとする人々をみますが、熟れたココナッツはなかなか硬いです。ナイフを使うのが一番簡単な方法です。鋭いナイフを使う必要はありません。そのような、ナイフをつかうと殻まで切ってしまうかもしれません。バターナイフでも十分に果肉をすくい取ることができます。

中身の取り方の秘訣

  • 片手で割ったココナッツの半分を持ち、ココナッツの顔またはお尻の部分が手の平側にくるようにしましょう。
  • バターナイフをとって、優しく果肉に殻にあたるまで突き刺し、少なくとも2.5センチほど同じ角度に押してください。
  • ナイフを止め、ココナッツを回しましょう。そうすると、程良い大きさの果肉を簡単にとることができます。

以上がココナッツの果肉の取り方です。サモア人はこれらの方法をサリポポとよんでいます。「サリポポ!」なんかの魔法のように聞こえてきます。果肉はそのまま食べてもおいしいですし、中にはわさび醤油をかけたり、はちみつをかけたりして食べる人もいます。醤油をかけると、なんだかイカの刺身を食べてる気分になります。

いかがでしたでしょうか?もし挫折された場合は、ピーラーで皮を剥いたりする手段も可能です。でもナイフでパンッ!と切れたらかっこいいですね。サモア人がココナッツを割るところを見たい方は、ぜひハワイにあるポリネシア・カルチャー・センターへお越しください!サモアだけじゃなく、ハワイ村、トンガ村、フィジー村などなど、たくさんの村で異文化体験ができますよ!

公式ページ: https://polynesia.jp

ココナッツを使ったお土産をPCCで買うことができます。

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