ポリネシアを食べる!

ポリネシア料理・パルサミ

上の動画をクリックすると、パルサミのレシピ動画をご覧いただけます。(英語字幕付き)
  
 
 ライエに住み始めてから、初めて出会った本格的なポリネシア料理のひとつに、パルサミと呼ばれる素晴らしいサモアの一皿がありました。 クッキング・ハワイというウェブサイトによると、パルサミの定義は次の通りです。「ココナッツとタマネギの具をタロの葉の束で包んだ伝統的なサモア料理です。チキン、魚、もしくはコーンビーフをココナッツと混ぜて作ることもあります。ハワイ料理のラウラウにとてもよく似ています。」

 この人気のある料理は、少しずつ形は違いますが、ポリネシアやアジア全土で見られます。フィジーでは、コーンビーフ、トマト、ガーリックが入っています。フィリピンでは、ラインと言う名の料理になります。

 しかし、私が夢中になったオリジナルの一品は、シンプルな野菜メドレーでした。これを作るのがとても簡単だと知った時の私の喜びを想像してみてください!1番嬉しいのは、新鮮で若いタロの葉が手に入らないとしても、この素晴らしいメニューを料理できることです!このレシピには、3つのバージョンがあります。スタンダード・レシピ、本格的なアイランド・レシピ、とっても簡単なメインランド・レシピです。ご満足いただけることを願っています!

palusami wrapped in a ti leaf

ティーリーフに包まれたパルサミ(写真提供:Pinterest)

パルサミ-タロの葉包み

 注意:小さな若葉を手に入れることが、とても重要です。タロの葉は、シュウ酸カルシウムを含んでいます。 生の状態で食すると、口や喉、時には胃に炎症を引き起こします。ひっかき傷のようなヒリヒリした痛みを感じる恐れがあります。舌が腫れ、味覚が麻痺する可能性もあります。生焼けでも不快な症状が起こり得ます。生の状態では、とても危険です!一か八かの行動は控えましょう。裏側の太い茎を、葉に接する丸い部分も含め、完全に取り除きます。中には、葉の先端部分も切り落とすことを勧めるポリネシア人もいます。葉を丁寧に洗うことを忘れないでください。このレシピには、蒸して調理するパターンとオーブンで焼いて調理するパターンがあります。

材料:

  • 若いタロの葉(茎が青いことを確認してください。茎が赤いものは使わないでください。)葉のサイズによって異なりますが、1人分に4枚から6枚の葉が必要です。つまり、8人分作る場合、32枚から48枚の葉が必要となります。
  • クリーミータイプのココナッツミルク 2缶(クリーミータイプのものが見つからなければ、通常のココナッツミルクを使用してください。)
  • 中くらいから大きめのタマネギ 一個(みじん切り)
  • 塩 少々(ハワイアンソルトがお勧めです。)
  • 胡椒(お好みで)
  • 水 480ml

 ボウルにココナッツミルク、タマネギ、塩胡椒を入れ混ぜます。

Palusami Ingredients

必要な材料はこれだけです!

 

 洗って乾燥させたタロの葉を取り、手のひらに乗せて器の形にします。下の写真のタロの葉は、農園から収穫したばかりの新鮮な若葉であることにご注目ください。店で購入した葉は、少々破れが見られる傾向がありますが、使用可能です。

Folding the taro leaf

葉を手のひらサイズに調節するコツは、一回もしくは二回折り目をつけることです。

Stacking taro leaves

葉を重ねていきます。

 

 1番大きな葉が底に来るように置き、大きな葉の上に小さい葉を重ねていき、1番小さい葉が1番上に来るようにします。1人前につき、4枚から6枚の葉が必要になります。

Add the coconut mixture

ココナッツミルクと材料を混ぜたものを加えます。

 

 ココナッツミルクと材料を混ぜたものをタロの葉のカップにすくい入れます。包むときに溢れ出ないよう、カップ半分くらいまで入れると良いでしょう。およそ240mlくらいです。

fold taro leaves together

パルサミをアルミホイルで包みます。葉の端の部分が全て頂点に集まるようにします。

Add water to pan

葉を蒸すため、耐熱皿に480mlの水を加えます。(調理中に水の量を確認し、必要に応じて水を足してください。)

 

 本格的なアイランドバージョンでは、サモアのパルサミは、ウム(サモアの地中オーブン)の中で調理します。しかし、シェフのほとんどは、地面に穴を掘ったオーブンを持っていませんので、心配しないでください。ポリネシアの家族の間では、電気蒸し器を使用するのが最も一般的です。間違いなく柔らかいパルサミに仕上がります!準備したパルサミを規定の量の水を加えた蒸し器に入れ、最低4時間は蒸すという方法もあります。

Ulu&steamerSm

サモア料理のエキスパートであるウル・タウヴァウが、蒸したパルサミを見せているところ。

 代替料理法: 8×13の耐熱皿を使用します。包んだパルサミを耐熱皿に入れる前に、水を注ぎ入れます。(水の量を頻繁にチェックし、調理中に必要に応じて水をさらに加えてください。)

 パルサミの包みを並べ、さらにもう一枚のアルミホイルで覆います。アルミホイルの端を寄せ集めてしっかりと密封し、350度で少なくとも3時間半から4時間加熱します。

Ready to eat

完成です!

バリエーション:本格的な味に仕上がります!

 パルサミを本格的なアイランドの味を楽しむには、アルミホイルを使う代わりに、1、2枚のティーリーフ(葉のサイズにより枚数を調整します。)を取り、予め準備したパルサミの包みの周りに巻き付けます。しなやかな茎を結び目にします。それから、電気蒸し器に入れ、上記と同じように調理します。注意:オーブンで焼く場合も、オーブン用天板に水を入れ、アルミホイルをかぶせる必要があります。

マナイア(おいしい)!!!!

Palusami wrapped in ti leaves

ティーリーフを使用することで、メニューにスモーキーな風味が加わります。

ほうれん草のパルサミ−1番簡単なアレンジ

 新鮮な葉を見つけるのが難しいメインランド(本土)にお住まいのファンの皆様は、ほうれん草の葉で代用できます!かなりの量が必要ですので、少なくとも2束はご用意ください。

Spinach Palusami

一人前ずつの量に分けて作ることも、大きな器に入れて一度に大量に作ることも可能です。

1人前を作るときは、アルミホイルを使用するとスムーズです。(上の写真より葉の量をかなり多くする必要があります。)もしくは、グラタン皿等の大きな耐熱容器の底にほうれん草を敷き詰め、ココナッツミルクと材料を混ぜたものをほうれん草の上に注ぎ入れるという方法もあります。アルミホイルで蓋をし、柔らかくなるまで調理します。(ほうれん草を使用している場合は、1時間もあれば十分なはずです。)

 材料をスロークッカーに入れ、温度を弱に設定して数時間調理するというのも、人気のある方法です。

 どんな方法で調理するかにかかわらず、おいしい上にヘルシーな一品・パルサミを楽しんでくださいね。

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