PCCスタッフ

コロナ禍の中で感じるアロハスピリット

BYUハワイ校で絵画を専攻しているアヤナです。 

新型コロナウィルスが今だ世界中で猛威を振るっている中、ポリネシアカルチャーセンターのあるこの小さなライエの町、そしてブリガムヤング大学ハワイ校でも多くの変化が見られます。

3月下旬に講義が全てオンラインになり、4月にはアメリカ国外から来ている生徒は可能な限り帰国するように、と指示が出ました。9月現在、秋学期が始まった今、キャンパスに残っているのは国際結婚している夫婦や母国の国境が閉まっている生徒、飛行機がキャンセル続きのため残らざるを得ない生徒のみとなっています。

キャンパス内の建物は図書館以外ほぼ閉鎖となっており、生徒で賑わっていたキャンパスの隅々も、いたるところにKEEP OUT(立入禁止)のテープが目をつくばかりで人の姿はほぼ見当たりません。車を持たない多くの学生にとって唯一の交通手段であったバスに乗る人はほぼおらず、キャンパスから徒歩約15分の場所にある地元のスーパーマーケット、そしてオンラインショッピングのみが学生にとっての生活必需品のリソースとなっています。

このような状況下にあってもネガティブな声はあまり聞こえてきません。スーパーではハグこそはできないものの、マスク越しにお互いの家族を思いやるスタッフと買い物客の姿が見られ、車を持たない学生のためにデリバリーサービスを提供する学生のSNSポストが毎日されています。以前ほどではないものの、明るいポリネシアの音楽はキャンパスの至る寮から聞こえ、住民の笑い声も後を絶ちません。

若い学生にとって将来への見通しが全くつかない、この状況の中で皆が希望を見出し、明るく気丈に振る舞い生活できているのには、ハワイ特有の他人を敬い、気を使い、お互いを助け合う精神、アロハスピリットがあるからこそだと思います。食べ物が少しでも多くあると隣人に分け与える学生、一人で隔離状態にある友人を心配し毎日電話をする学生、時差の関係で授業を録画でしか見れない学生のために24時間電話を受けつける先生。この見返りを求めずに他人を思いやるアロハスピリットこそが真のハワイの精神であり、ハワイが楽園であると例えられる誠の理由であると思い返されました。

他人への愛を持って生活する、このハワイの心を持ちつつもはやくコロナ禍前の生活に戻ることができるよう願っています。

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